「独学力」→ 自ら考え、行動する力



学校の学習は基本的に「与えられる」から始まります。この受け身の姿勢から「考える」という主体的な姿勢に変えていくには、どれだけ考える場面に出会うことができるのかが重要です。
ただ子どもたちに「しっかり考えなさい」と言うだけではダメなのです。そもそも子どもたちは「考える」とは、どういうものかがわかっていません。なぜなら、学校では問題の解き方は習っても、「考える」という行為そのものについては教わらないからです。

武田学習塾では、「今まで自分が得た知識や経験をもとにして試行錯誤をする」ことが「考える」ことであると定義しています。授業ではそのような場面を少しでも多く作り出し、考える経験を積み重ねることを目指しています。そして、自分自身で「気付く」ことができる人になってほしいと思っています。
気付きを伴わない学びは単純作業のようなものであり、決まったパターンであれば解くことはできますが、少しひねられると手も足も出なくなります。この問題は何を聞いているのか、その意図を読み取ること(読み取ろうとすること)が「気付く」きっかけになります。

独学力とは、何か特定の力を指しているのではなく、自ら考え、行動するために必要な様々な力(思考力、想像力、判断力、行動力、忍耐力、自己管理力など)を総合した力のことであり、困難に対して自ら立ち向かう力のことです。これは決してだれにも頼らずに学ぶということではありません。頼る必要があるかどうかを考え、判断し、実行するのも独学力です。

動物でも植物でも生きていれば、何かしらの困難が目の前に立ちはだかります。 それは生きていくうえでごく当たり前のことであり、大切な経験でもあります。困難のない人生なんて成長のない人生と同じです。
人は成功よりも失敗から多くのことを学ぶのです。学習も同じです。進めていくとたくさんの壁にぶつかります。そのようなときに誰かが解決してくれるのを待つのではなく、自分の頭で考えて自分の足で歩めるようになってほしいのです。

教室ではこの独学力を身につけるうえで必要な考え方や取り組み方を、授業の中で子どもたちに話しています。学習は教室だけで完結するものではありません。自ら学ぶことの威力と大切さを知り、自分の実力を発揮できるように指導しています。

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